ゆるすぎも張りすぎもNG!チェーンの張り調整、ガレージで学んだこと

この記事のバイク
Suzuki GSX-8R
この前ハチ(Suzuki GSX-8R)でちょっと距離を走ってきて、帰ってきてチェーンの状態を確認したら「あ、これそろそろ調整かな」って気になって。
チェーン整備って、注油は定期的にやってる人は多いと思うんです。でも「張り(テンション)の調整」まで自分でやってる人って意外と少ないのかも。やり方がわからなくてショップ任せになってた、って人もいるんじゃないかな。今日はその話をします。
チェーンの張りはなぜ重要なの?
バイクのドライブチェーンは、エンジンの駆動力をリヤタイヤに伝える大事なパーツです。このチェーンの「張り具合(テンション)」が適切でないと、いろんな問題が起きます。
ゆるすぎる場合: チェーンが暴れてガチャガチャ音が出たり、最悪の場合チェーンが外れたりスプロケットを傷めます。タイヤへの駆動伝達も不安定になるので、走行中にちょっとざわつく感じになります。
張りすぎの場合: 逆に、チェーンやスプロケット、さらにはベアリング類に過大な負荷がかかります。燃費が悪化したり、最悪の場合チェーンが切れるリスクも。「張れば張るほど安心」ではないんです、これが。

「弱すぎも強すぎもダメ」って、バイクの整備ってこういうこと多いんだよね。適切な範囲があって、そこからはみ出すとどっちも問題になる。ちょうどいい「適正値」を知っておくことが大事。
チェーンの張りの確認方法
確認する前にまず大事なこと:計測する姿勢は車種によって違います。オーナーズマニュアルに必ず「どの状態で計測するか」が書かれているので、そこを確認してから作業します。
わたしの3台だとこんな感じ:
- ハチ(GSX-8R): そもそもセンタースタンドが装備されていないバイクなので、サイドスタンド立てで計測(スズキのサービスマニュアル指定)。メンテナンススタンドで後輪を浮かせちゃうとサス状態が変わって数値がずれるので注意
- カブちゃん(Honda Cross Cub 110): メインスタンドを立てた状態で計測(ホンダ公式マニュアル指定)
「センタースタンド使えば間違いなし」みたいなイメージがあったけど、実は車種ごとに指定された姿勢で計測するのが正解。ここ、最初は意外だったポイント。
確認の手順
- チェーンのドライブスプロケット(エンジン側)とドリブンスプロケット(タイヤ側)の中間あたり、チェーンの下側を指で上下に動かします
- このとき、上下に動く量(たるみ量)を確認します
- 一般的な目安は車種によって15〜45mm程度の幅がありますが、適正値は車種によって異なります。必ずそのバイクのオーナーズマニュアルで確認してください
ハチ(GSX-8R)のマニュアルを確認したら「20〜30mm」と記載されていました。カブちゃん(Honda Cross Cub 110)は「35〜45mm」で、50mm以上たるんでいたら走行不可という明確な上限値まで指定されています。本当に車種ごとに違うので、マニュアルは必ず確認してほしいです。
実際の調整手順
張りの調整は、リヤアクスル(後輪の軸)を固定しているナットをゆるめて、チェーンアジャスターを回して張りを変える形になります。
注意してほしいポイント:
- 左右均等に調整すること: 片側だけ動かすとリヤホイールが斜めになります。左右のアジャスターのメモリ(刻み)を見ながら合わせます
- 調整後のナット締め付け: アクスルナットを規定トルクでしっかり締めること。締め忘れや緩い締め付けは絶対NG
- 再確認: 調整後にもう一度たるみ量を確認して、適正範囲に入っているかチェック
ちなみにロウさん(Harley-Davidson Low Rider ST)はベルトドライブなので、チェーン調整は不要なんです。ハーレーの大型モデルはベルトドライブが多くて、これはこれでメンテが楽でいい。かわりにベルトの張りチェックはあるけど、チェーンほど頻繁じゃないのが助かります。

これだけは覚えておいてほしいんだけど、アクスルナットの締め付けはトルクレンチを使うのが安全。感覚だけでやると緩みや締めすぎが起きやすいので、工具はちゃんと揃えておいてほしい。
チェーン調整のタイミングの目安
「いつやればいいの?」というのも大事なところ。わたしが参考にしているタイミング:
- 定期点検時: オイル交換のついでに一緒に確認(数ヶ月〜数千km単位を目安に)
- 長距離ツーリング前後: 出発前に確認、帰還後にも点検
- 異音が気になったとき: 走行中にチェーン周りからガチャつく音がしたら即確認
- 新品チェーン交換後の最初の数百km: 新品は伸びやすいので早めにチェック
カブちゃんのチェーン交換をしたとき、最初の500kmくらいで確認したら「あ、もう緩んでた」ってなりました。新品チェーンのあとは早めの確認が本当に大事。
まとめ:チェック習慣をつけると走りが変わる
というわけで、チェーンの張り調整は基本整備の中でも大切な作業です。難しくないし、工具さえ揃えれば自分でできます。ただ、均等調整や締め付けトルクなど細かいポイントがあるので、初めてやる人はバイクショップで「見ててもらいながら自分でやる」のが一番おすすめ。手を動かして覚えると次から一人でできます。
もし不安な場合はショップに相談してね。安全に関わる部分なので、わからないまま進めるより聞いたほうが絶対にいい。
週末のガレージ時間に、チェーン張りのチェックをやってみてください。走行中のトラブル防止と、なんかこう「ちゃんとバイクと向き合った感」が得られて、わたしはけっこう好きな時間です。
関連記事
- DIYメンテナンスの裏技つながりで: クランクケースを割らずにオイルシールを交換する裏技
- カブちゃんの整備つながりで: Cross Cub 110のタイヤをミシュラン CITY EXTRAに交換した話
- ハチのDIY整備つながりで: GSX-8Rのエキパイのサビと戦ってみた
📝 参照元

最後まで読んでくれてありがとう! 気になることがあれば、他の記事もチェックしてみてね。
関連記事
3台ともチューブレスだけど、チューブタイヤのパンク修理を基礎から学んでみた
わたしの3台はすべてチューブレス。でもチューブタイヤ派の仲間が困ったとき何も知らないのは嫌なので、修理方法と走行中バーストの正しい対処法(ニーグリップ・エンジンブレーキ・慣性で避難)を基礎から学んでまとめました。

「いつ買い替える?」ヘルメットの寿命とガレージでできるケア方法まとめ
ガレージの棚から出てきた4年目のヘルメット……そろそろ限界かも。ウインズジャパン新作「A-FORCE RR 12K」をきっかけに、ヘルメットの寿命・日常ケア・12Kカーボンとは何かまで整理してみました。

