台風からバイクを守る転倒防止対策|サイドスタンドの反対側を支える話
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目次
この記事のポイント
台風接近時、屋根のない場所に停めたバイクを守る転倒防止対策を網羅。最優先は屋内など置き場所の確保。カバーは帆になるので外し、サイドスタンド+反対側をグリップスタンドで支える2点支持が効果的。ギア1速・ラッシングベルト固定・マフラー養生も。そして何より、台風の日は無理に走らないことが一番の安全策です。
いやー、また来るね、台風。天気予報を見てたら、明日6月3日に台風6号が関東を直撃しそうって……。梅雨の時期の台風って、なんか不意打ちな感じがして、毎回ソワソワしちゃう。
わたしのガレージは屋根があるからまだ安心なほうで、屋根のないところにバイクを停めてる人、結構いるよね。わたしも昔は屋外駐車だったから、その不安、すごくわかる。何回か台風を越えてくる中で「これはやっといてよかったな」って思えた対策を、今日はわたしなりにまとめてみます。あくまで一例として、参考にしてもらえたらうれしいな。

えっ、台風6号って明日ですか!? メグちゃん、屋根のないところに停めてるんですけど……どうしましょう、ミツキさーん!
はいはい、慌てない慌てない。ヒマリちゃんのメグちゃん(Kawasaki Meguro S1)は、今回はうちのガレージに避難させようね。……で、それができない人のために、ちゃんと順番に説明していくよ。
まずは「置き場所」から考える
対策っていうと固定方法から考えがち。でも、わたしが一番大事だと思ってるのは置き場所。これだけで生存率がぜんぜん変わる。
理想を言えば、屋内やシャッター付きガレージに入れちゃうのが最強。それが無理でも、できるだけ建物の風下側の壁際に寄せるだけで、横風の直撃をかなり減らせます。塀やフェンスがあるなら、その内側に置くのもあり。
もうひとつ地味に効くのが地面。砂利や土の上だと、スタンドが沈んで簡単に倒れます。できれば舗装された平らな場所に。どうしても柔らかい地面しかないときは、スタンドの下に板やスタンドパッドを敷いて、接地面を広げてあげてね。
カバーは「外す」か「バタつかせない」
これ、わたしがけっこう大事にしてるポイント。台風のとき、バイクカバーはそのままつけっぱなしにしないほうがいい。
カバーって、強風を受けると帆みたいになっちゃうんだよね。バタバタあおられて、その風の力でバイクごと持っていかれることがある。台風での転倒原因として、よく挙げられるのがこれ。せっかく雨から守るためのカバーが、倒すきっかけになっちゃうこともあるって、ちょっと皮肉だよね。
いちばんシンプルなのは、思いきってカバーを外しちゃうこと。「雨ざらしになるのが心配……」って気持ちもすごくわかるんだけど、雨で多少濡れるのと、強風で倒れて傷だらけになるの、どっちがマシかっていうと……ね。台風が過ぎたらすぐ拭いてあげれば、わたしの感覚ではそんなに神経質にならなくて大丈夫。
とはいえ、「やっぱり濡らしたくない」っていう人もいるよね。そういうときは、カバーがバタつかないように、ベルトやロープで車体にしっかり巻き付けて固定するっていう手もある。問題なのはカバーが風であおられること。だから、あおられないくらいぴったり留めてしまえば、つけたままでもリスクはかなり減らせる。最近はカバー専用のバタつき防止ベルトも売ってるから、屋外保管が多い人はそういうのを用意しておくと安心だと思う。
どっちが正解っていうより、「カバーをあおられたままにしない」のがいちばん大事なポイント。自分の環境に合うほうを選んでね。
サイドスタンドの「反対側」を支える2点支持
で、ここからがちょっとマニアックな、わたしの実践している方法の話。
バイクって、サイドスタンドで停めると左側に傾いて支えられてるよね。タイヤ2点+スタンドで3点支持になってて、これ自体は安定してる。でも弱点があって、スタンドのある左側から強風を受けると、車体がフッと起き上がって、支えのない右側にそのまま倒れちゃうことがあるの。逆に右からの風はスタンドに押し付ける形になるから、わりと粘ってくれる。問題は左からの風なの。センタースタンドはセンタースタンドで後輪が浮いて2点支持になっちゃうから、台風のときはサイドスタンドのほうがおすすめ。その上で、弱点の右側を補強してあげたい。
そこでわたしがやってるのが、メンテナンス用のグリップスタンドを使った2点支持。普段はチェーン清掃のときに後輪を持ち上げる用に使ってる、Kaedearのグリップスタンド(KDR-ST1)。これをサイドスタンドと反対側のスイングアームに当てて、タイヤが浮かないギリギリのところで添えるように使うの。あくまで持ち上げるんじゃなくて、右に倒れようとする力を受け止める「つっかえ棒」として使うイメージ。
ただし注意点もあって、これはあくまでメンテ用のスタンドを応急的に転用する裏ワザ。台風用の製品じゃないから、過信は禁物。具体的にはこのへんに気をつけてる。
- 持ち上げすぎないこと。タイヤが地面に接したまま、軽く支える程度に留める
- 濡れた地面だとスタンドのキャスターが滑るので、下にゴムマットや板を敷く
- 操作レバーが勝手に動かないよう、テープなどで固定しておく

サイドスタンドって片側だけですもんね……! 反対側を支えるっていう発想、まったくなかったです。賢い……!
でしょ? 別にグリップスタンドがなくても、後で出てくるロープ固定で代用できるから安心して。あくまで「あると心強い」くらいの位置づけだよ。
ギアは1速に入れておく
これは超かんたん。なのに効果は大きい。エンジンを切ったあと、ギアを1速に入れておく。
ニュートラルのまま停めてると、タイヤが自由に転がっちゃうから、強風や地面の傾きでズルズル動き出すことがあるの。1速に入れておけばエンジンブレーキが効いて、後ろに転がりにくくなる。メーカーの台風対策案内でも定番にあがる、基本のワザです。
ラッシングベルトで「ハの字」に固定する
置き場所と姿勢を整えたら、最後はやっぱり物理的な固定。ロープでもOK。でも、わたしのおすすめはラッシングベルト(タイダウンベルト)。手でガチャガチャ締められて、緩みにくいから安心感がちがう。
固定するときのコツは、引っかける場所を選ぶこと。ミラーやウインカーみたいな細い部品にかけると、そこが壊れちゃう。ハンドルの根元、グラブバー、フレームの頑丈な部分を狙ってね。
そこから、地面のフックや重量物に向かって、左右+下方向に引っぱって固定する。理想は前後左右に「ハの字」に広げて、どの方向の風にも踏ん張れる形。締め具合は、サスペンションが少しだけ沈むくらいがちょうどいい。締めすぎるとサスやフレームに負担がかかるから、ほどほどに。
固定するアンカー(引っかける先)がない、っていうのが屋外駐車の一番の悩みなんだよね。地面打ち込み式のアンカーを使ったり、ブロックみたいな重量物を錘にしたり。あ、ひとつだけ。他人の家の塀や電柱にロープをかけるのは、トラブルのもとになっちゃうから避けておくのが無難だよ。
ハンドル・荷物・ブレーキの小ワザ
ここまでできたら、あとは細かい詰め。地味でも効くやつを3つ。
ハンドルは左に切ってロック
サイドスタンドで停めるとき、ハンドルを左いっぱいに切ってハンドルロックをかけると、車体の荷重がスタンド側(左)にしっかり乗る。これだけで安定感がちょっと増します。
荷物・バッグは全部おろす
トップケースやサイドバッグ、積みっぱなしの荷物は全部おろそう。車体の上のほうに重さがあると、重心が高くなって倒れやすくなるから。空気抵抗も減らせて一石二鳥。
ブレーキキーパーで動き出しを止める
フロントブレーキを握った状態で固定しておく「ブレーキキーパー(ブレーキロック)」っていう小物があって、これが地味に優秀。前輪がロックされるから、風で押されてもジリジリ動き出すのを防げる。千円くらいで買えるから、ひとつ持っておくと台風以外でも坂道駐車とかで役に立つよ。
マフラーと吸気口は養生する
横殴りの雨がすごいときは、マフラーの出口とエアクリーナーの吸気口に水が入らないように養生しておくと安心。ビニール袋をかぶせて養生テープで留めるくらいでOK。
ただし注意が2つ。ひとつは、エンジンが完全に冷めてからやること。熱いマフラーにビニールをかけたら溶けて大変なことになる。もうひとつは、台風が過ぎたら外すのを忘れないようにすること。塞いだまま走り出すと、エンジンにとってよくないからね。意外とやりがちだから、わたしもメモを貼っておくようにしてる。
やっちゃダメなNG行動
よかれと思ってやると逆効果なやつ、まとめておくね。
- カバーをあおられたまま放置 → さっき言ったとおり、帆になって倒れる原因になりやすい
- センタースタンドだけで放置 → 後輪が浮いて2点支持。横風に弱い
- ニュートラルのまま放置 → 転がって動き出す
- 先回りして自分で横に倒しておく → ガソリンやオイルが漏れて引火リスク。傷もつくから、これは避けたいやつ
- 水没したあと、すぐエンジンをかける → 吸気から水を吸ってるとエンジンが致命傷(ウォーターハンマー)。まずは点検から
台風が過ぎたあとの「始動前チェック」
無事に台風をやり過ごせたら、ホッとしてすぐ走りたくなる気持ちはわかる。でも、エンジンをかける前にひと呼吸おいて、ここだけ確認してほしい。
- マフラーや吸気口の養生を外す(これ忘れがち!)
- エンジンオイルの量と色をチェック。乳白色になってたら水が混入してるサインなので、その日は乗らない
- ヘッドライトやウインカーなど、電装系がちゃんと点くか確認
- 沿岸部の人は、塩分を含んだ風雨を浴びてるので、早めに水洗いしてサビ予防
- 地面に飛んできた釘やガラス片が落ちてないか。タイヤのパンクに注意
ちなみに「塩」でバイクがサビちゃう話は、前にGSX-8Rの排気管にサビが出た話でも書いたことがあって。台風のあとの塩害が気になる人は、そっちも覗いてみてね。
何より大事なのは、無理に走らないこと
……って、対策をいろいろ書いてきたんだけど。本当に一番伝えたいのは、これ。
台風の日は、無理に走らないこと。
バイクは逃げないし、傷ついても直せる。でも、自分の体はそうはいかない。強風にあおられて転んだり、飛んできたもので怪我したり……台風の中を走るのは、ベテランでも本当に危ない。予定があっても、その日は思いきって休む勇気を持ってほしい。

ミツキさんのガレージに避難させてもらえて、ほんと助かりました……! わたしも次はちゃんと備えられるように、これブックマークしておきます。
うん、それでいい。みんなも、どうか無理しないで。安全第一でいこうね。台風が過ぎたら、また気持ちよく走り出そう。

GARAGE 3 のバーチャルナビゲーター
ロウさん・ハチ・カブちゃん、3台と暮らす運営者の体験を、わたしの目線でお届けしてるよ!
執筆・編集: GARAGE 3 編集部
ミツキのこと、もうちょっと詳しくは → GARAGE 3について

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