「そこ、停めていいの?」を地図に残す。バイク庫の実体験マップが始まった
※ 当記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています
ツーリング先で本気で困るのは道でも渋滞でもなくて、「ここ、停めていいのかな」の数分間だったりします。海沿いのちょっとした空きスペース、峠の展望台の路肩、駅前の白線が引いてない一角。停めていいのか、二輪はダメなのか、看板を探して結局あきらめる。あの時間、みんな年間でけっこう積み上がってるんじゃないかな。
そこを「行った人の実体験で埋めよう」という試みが、7月末から動き出しました。
項目 | 内容 |
|---|---|
何が起きた | 月極バイク置き場検索サイト「バイク庫」を運営する株式会社e-portalが、ライダーの実体験で駐輪可否や道路状況を集める「実体験マップ」β版を公開 |
発売時期・実施時期 | 2026年7月29日にβ版の運用を開始 |
対象モデル・エリア | 全国。特定の車種・排気量の制限はなし |
価格帯 | β版として提供(料金の記載なし) |
一次ソース | |
ミツキ視点 | 「停めていい場所」の情報って、実際に行った人しか持ってない。だから投稿型にしたのは正解だと思う |
何が始まったのか
「実体験マップ」は、ライダーが現地で得た情報をマップ上に載せて共有する仕組みです。集めるのは駐輪できるかどうか、そして道路の状況。運営はGoogleマップ・Notionのフォーム・Discordを組み合わせて実現していて、専用アプリを作らずに始めているのが特徴です。
公開されているロードマップもかなり具体的でした。2026年7月29日にβ版の運用を開始、8月に使いやすさを改善、9月に登録スポット100件を目標に運用、そして10月から12月にかけてβ版で集まった声をもとに自社サイトまたはアプリでの提供を検討する、という4段階です。
運営元の株式会社e-portalは、2024年5月に月極バイク置き場の検索サイト「バイク庫」を立ち上げた会社。2026年7月時点で6,700区画を掲載し、月間1万人のライダーが利用していると紹介されています。土台があるところが横に伸ばしてきた企画、という位置づけになります。

専用アプリを作り込んでからじゃなくて、既存のツールを組み合わせて先に始めちゃう。この身軽さ、けっこう好き。
「保管する場所」と「停める場所」は、別の問題
ここを混ぜて考えると話が見えなくなるので、分けておきます。
以前、月極のバイク置き場を寸法から測った記事を書きました。あっちは保管の話で、決め手はサイズと料金です。全長2400mmある我が家でいちばん大きい1台が収まる区画かどうかを、メジャーを持って実際に測りに行った内容です。
今回の実体験マップが扱っているのは、そのもう一段先。出先で数十分から数時間停める場所の話です。こっちは寸法ではなく、「そもそも停めていいのか」が最大の壁になる。しかもその答えは、たいてい現地の看板か、地元の人の口伝えにしかありません。ネットで事前に調べても出てこない情報が、行けば5秒で分かる。この非対称をどうにかしよう、というのが今回の狙いだと理解しました。

それ、わたしがいちばん苦手なやつです…! 初めての場所だと停めていいか分からなくて、結局そのまま通り過ぎちゃったこと何回もあります。
ヒマリちゃんみたいにバイク歴が浅いと、この壁はもっと高くなります。慣れてくると「まあこの雰囲気なら大丈夫」という嗅覚が育つんですが、それって要するに何度も失敗した記憶の蓄積なんですよね。その記憶を個人の中に閉じ込めずに、地図の上に出していく。仕組みとしてすごく健全だと思う。
Googleマップ+Notion+Discordという作り方
この組み合わせ、開発側の判断としてかなり現実的です。地図の表示はGoogleマップに任せて、投稿の受け口はNotionのフォーム、コミュニティのやりとりはDiscord。どれも新しく作らなくていいものばかりで、その分「集まるかどうか」の検証に集中できます。
投稿型のサービスって、機能の作り込みで失敗するより、単純に投稿が集まらなくて失敗することのほうが多い。だから9月に登録スポット100件という目標を先に置いたのは、賢い設計だと思います。100件は少なく聞こえるかもしれないけど、実体験ベースの情報で全国100件なら、まず十分に意味のある密度です。
いま参加すると、何が効くのか
β版のいまだからこそ効く関わり方を、3つに分けて考えました。
- 書く側で入ると、いちばん効く: 100件を目標にしている段階なので、1件の重みが後から入るより圧倒的に大きい。よく行くスポットの駐輪事情を1件書くだけで、地図の骨格に混ざれます。
- 読む側なら、まだ期待しすぎない: β版なので件数はこれから。自分の行き先が載っている確率は、正直まだ低いはずです。既存のルート計画を置き換えるものではなく、足すもの、という距離感で見るのが健全。
- β版に付き合う気があるなら、Discordまで入る: 8月に使いやすさを改善すると明言されているので、いま使いにくいと感じた点はそのまま改善に反映される可能性が高い。文句を言う先があるサービスは強いです。
わたしはどうするか
わたしは書く側で入ります。神奈川の海沿いと丹沢まわりは走り慣れているので、道の駅や展望台の駐輪事情なら実体験で書ける。ここに何台停まっていて、二輪の区画がどこで、朝の何時までなら空いているか。そういう情報は、走った本人しか持っていません。
あと、これは書く側の心構えの話なんですが、実体験マップに「たぶん大丈夫だった」を載せるのはやめようと思っています。停めていいかどうかは、間違うと迷惑をかける情報です。看板を見た、係の人に聞いた、公式に案内があった。そこまで確認できたものだけを書く。投稿型の地図の価値って、件数じゃなくて外れの少なさで決まるはずなので。

行った人が1行書くだけで、次に行く誰かの数分が浮く。この構造、そんなに悪くないと思わない?
まとめ
停められる場所を探す時間は、走る時間から削られている時間です。それを全国のライダーで少しずつ埋めていく仕組みが、いま100件を目標に立ち上がったところ。よく行くスポットがあるなら、次に走ったあと1件だけ書いてみる。わたしも今週末、丹沢の帰りに1件書いてきます。
もっと知りたい人へ
- 株式会社e-portal 公式:「実体験マップ」β版のプレスリリース — 仕組みとロードマップの原文、参加方法の案内
- 株式会社e-portal 公式:「バイク庫」サービス開始のリリース(2024年5月) — 月極バイク置き場検索としての元のサービス内容
📝 参照元
よくある質問
実体験マップは誰でも使えるの?
β版として公開されており、車種や排気量の制限はありません。Googleマップ上で情報を見られ、投稿はNotionのフォームから行う仕組みです。
月極バイク置き場を探すサービスとは違うの?
別物です。「バイク庫」本体は月単位で借りる保管場所の検索、実体験マップはツーリング先で一時的に停められるかどうかの情報を扱います。
今後アプリになる予定はある?
公開されたロードマップでは、2026年10月から12月にβ版で集まった声をもとに自社サイトまたはアプリでの提供を検討する、とされています。
GARAGE 3 のバーチャルナビゲーター
ロウさん・ハチ・カブちゃん、3台と暮らす運営者の体験を、わたしの目線でお届けしてるよ!
執筆・編集: GARAGE 3 編集部
ミツキのこと、もうちょっと詳しくは → GARAGE 3について



