甲州のぶどうは10月が本番。勝沼〜石和〜大菩薩ラインの秋グルメツーリング
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Suzuki GSX-8R
目次
この記事のポイント
10月上旬〜中旬の山梨・勝沼を巡る日帰りツーリング。阪本ぶどう狩り園と勝沼ぶどうの丘の展望、石和のモンデ酒造と日帰り温泉「なごみの湯」、帰路は大菩薩ラインで柳沢峠越え。八王子JCT起点170km、営業時間・料金・電話・駐車情報つき。
ぶどうの話をするなら、いまが仕込みどき
この記事で紹介するのは、10月上旬から中旬の山梨・勝沼でぶどう狩りとワイナリーを回って、石和温泉でひと風呂浴びて、帰りに大菩薩ラインを流して戻ってくる日帰りルートです。八王子JCTを起点にして、走行距離はざっくり170kmほど。食べて、浸かって、走る。秋のいいとこ取りみたいな一日になります。
で、なんで真夏のいまこの話をしているかというと、10月の甲州路は「思い立った週末にふらっと」が効きにくいからです。ぶどうは品種ごとに収穫期がずれるし、農園によっては予約が要る。温泉の定休日も曜日で決まっている。先にルートを組んで、行きたい農園の電話番号をメモしておけば、秋晴れの予報が出た瞬間に鍵を持って出られます。

え、もう秋の話? って思うよね。でも甲州のぶどうって、こっちの都合を待ってくれないんだよね。
おすすめルート
流れはこうです。圏央道と中央道が交わる八王子JCTを出発して、中央道を勝沼ICまで一気に。降りたらまず阪本ぶどう狩り園でぶどう狩り、丘を登って甲州市勝沼ぶどうの丘で甲府盆地を眺め、西へ12kmほど走って石和のモンデ酒造でワイナリー見学。そのまま石和のなごみの湯でひと風呂浴びたら、塩山から国道411号――大菩薩ラインに入って柳沢峠を越え、道の駅たばやまで最後の休憩。あとは奥多摩から青梅を抜けて帰るだけです。
走行時間の目安は、休憩を抜いた実走で4時間半から5時間。ぶどう狩りに1時間、ぶどうの丘で1時間、ワイナリーで30分、温泉で1時間半みておくと、朝7時に八王子を出て夕方には柳沢峠、というくらいのペースになります。逆に言うと、8時9時に出るとたばやま到着が日没後です。10月中旬の関東の日の入りは17時をわずかに過ぎたあたり。峠の下りを暗い中で走りたくないなら、朝は早いほうが正解です。
スポット1: 阪本ぶどう狩り園(甲州市勝沼町)
最初はぶどう狩りから。ここは勝沼でいち早くシャインマスカットの栽培を始めた農園で、開園は毎年7月中旬ごろから10月下旬ごろまで、期間中は無休です。勝沼一帯は10月に入ると、甲州やマスカット・ベーリーAといった「そのまま食べてもワインにもなる」品種が主役になります。ただし扱う品種は農園ごとに違うので、そこは事前確認が要ります。
甲州は800年以上この土地で作られてきた品種で、収穫期は9月下旬から10月中旬あたり。薄紫のちょっと地味な見た目なのに、口に入れると上品な甘さと軽い渋みが同居していて、これがワインになるのかと納得します。ベーリーAは濃い赤紫で、赤ワインの原料としておなじみ。シャインマスカットの季節に来るのとは、まるっきり味の系統が違うので、10月は10月の楽しみ方があります。
項目 | 内容 |
|---|---|
公式サイト | |
住所・地図 | 山梨県甲州市勝沼町勝沼3033(地図で見る) |
営業時間 | 開園期間は7月中旬ごろ〜10月下旬ごろ(期間中無休)。当日の受付時間は—(公式サイト参照) |
料金 | —(品種・プランで変わるため公式サイト参照) |
バイク駐車 | —(公式サイト参照) |
電話 | 0553-44-0133 |
ミツキメモ | 行く前に一本電話して「いま何が採れますか」を聞くのがいちばん確実。あと農園の駐車スペースは土や砂利のことが多いから、サイドスタンドの下に敷く板を1枚積んでおくと安心だよ。 |
スポット2: 甲州市勝沼ぶどうの丘(甲州市勝沼町)
ここは甲府盆地をまるごと見下ろす丘の上の施設で、この日のハイライトです。地下ワインカーヴには甲州市推奨の約200銘柄・2万本が眠っていて、入場そのものは無料。タートヴァンという試飲用の小さな容器を買うと、その銘柄を自分で注いで試せる仕組みになっています。
ただし、ここは正直に言っておきます。バイクで来たら試飲はできません。調べていて「そうか、そういうことか」と地味に打ちのめされました。でもここ、ワインを飲まなくても十分成立しそうなんです。斜面いっぱいのぶどう畑と、その向こうに南アルプス。10月の澄んだ空気だと、稜線がやたらくっきり見えます。買って帰る前提で棚を眺めて、展望を楽しんで、それでおつりが来ます。
項目 | 内容 |
|---|---|
公式サイト | |
住所・地図 | 山梨県甲州市勝沼町菱山(地図で見る) |
営業時間 | 地下ワインカーヴ 9:00〜17:30(最終受付17:00)/フロント・売店 8:30〜20:00/温泉「天空の湯」 8:00〜22:00(受付21:00まで) |
料金 | ワインカーヴの入場は無料(試飲は専用容器タートヴァンの購入制)。各施設の料金は—(公式サイト参照) |
バイク駐車 | 無料駐車場あり(約300台)。二輪専用区画の有無は—(公式サイト参照) |
電話 | 0553-44-2111 |
ミツキメモ | 丘の上は風がまっすぐ抜けるから、10月は上に羽織るものを1枚持って登ったほうがいい。ぶどうやワインを買うなら、荷物が増える前提でシートバッグは空けておくこと。 |
この丘、写真を撮る人にはたまらない場所でもあります。ぶどう棚の緑と盆地の街並みと山の稜線が、一枚に全部入る。下調べ中に見つけたこのあたりの写真を、友達のヒマリちゃん――愛車はKawasaki Meguro S1です――に見せたら、案の定こうなりました。

うわぁ、これ絶対きれいなやつ…! わたしもメグちゃんで行ってみたいです!
スポット3: モンデ酒造(笛吹市石和町)
勝沼から西へ12kmほど、石和に入ってすぐのところにあるのが1952年創業のモンデ酒造です。ここは工場見学が無料で、所要30分ほどでさらっと回れるのがありがたい。予約は公式サイトから取れます。
ワイナリーというと構えてしまいますが、ここは瓶詰めのラインを間近で見られる「工場」寄りの見学で、機械好きにはむしろこっちのほうが刺さります。もちろん、乗って帰る以上ここでもお酒は口にできません。お土産を選ぶ場所、と割り切って行くのが吉です。温泉むすめの石和紅ちゃんのパネルも置かれているので、巡礼中の人はついでに一枚どうぞ。
項目 | 内容 |
|---|---|
公式サイト | |
住所・地図 | 山梨県笛吹市石和町市部476(地図で見る) |
営業時間 | 9:00〜16:30(最終入場16:00)/年末年始休 |
料金 | 工場見学 無料 |
バイク駐車 | 無料駐車場あり(乗用車15台・大型バス10台)。二輪専用区画の有無は—(公式サイト参照) |
電話 | 055-262-3161 |
ミツキメモ | 見学が30分で終わるから、温泉の前の時間調整にちょうどいい。買ったお酒は瓶で重いので、リアシートに積むなら帰りの峠を考えて低い位置に。 |
スポット4: いさわふれあいセンター「なごみの湯」(笛吹市石和町)
石和温泉のひと風呂は、笛吹市が運営するこの日帰り施設で。市外の大人が5時間以内で720円という値段が、まず優しい。泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、神経痛や筋肉痛、疲労回復にいいとされています。中央道の一宮御坂ICから10分ちょっとという立地なので、途中で切り上げて高速で帰る選択もしやすい場所です。
もともと地元のお年寄りや住民の福祉のために建てられた施設で、大きな窓から光が入る明るい大浴場に、バイブラバス、冷浴、低温サウナ。132畳の大広間があって、持ち込んだものを食べて休めます。観光地の豪華な温泉ではないぶん、静かに足を伸ばせる場所です。
項目 | 内容 |
|---|---|
公式サイト | |
住所・地図 | 山梨県笛吹市石和町下平井578(地図で見る) |
営業時間 | 10:00〜21:00(最終受付20:30)/水曜定休(祝日の場合は翌日)・年末年始休 |
料金 | 大人(中学生以上・市外)5時間以内 720円 / 5時間超 1,030円 |
バイク駐車 | —(公式サイト参照) |
電話 | 055-230-5551 |
ミツキメモ | 水曜が定休なので、平日に走る人はここだけ曜日を確認して。あと湯上がりのまま峠に入ると確実に湯冷めするから、走り出す前にインナーを1枚足しておくこと。 |
スポット5: 道の駅たばやま(丹波山村・大菩薩ライン沿い)
帰り道のごほうびが、大菩薩ラインこと国道411号です。塩山から柳沢峠(標高1472m)を越えて奥多摩へ抜ける道で、標高が上がるにつれて周りの色が変わっていくのが10月下旬に向けての楽しみ。峠を降りきったところにあるのが、この道の駅たばやまです。
この道は春に新緑の時期を走ったことがあって、そのときはループ橋のあたりで思わず止まって写真を撮りました。同じ場所が秋になると全然違う色になるはずで、そこはわたしもまだ見ていません。今年こそ、と思っているところです。
ここには丹波山温泉「のめこい湯」が併設されています。石和で入らずにこっちで温まる、という組み方も当然アリ。木曜が定休なので、そこだけ注意してください。標高が高い区間なので、朝晩の冷え込みは甲府盆地と別物だと思っておいたほうがいいです。
項目 | 内容 |
|---|---|
公式サイト | |
住所・地図 | 山梨県北都留郡丹波山村(地図で見る) |
営業時間 | 道の駅 9:00〜17:00(無休)/丹波山温泉のめこい湯 10:00〜19:00(最終受付18:00)・木曜定休 |
料金 | 道の駅の利用は無料/のめこい湯 大人(中学生以上)900円・小学生450円 |
バイク駐車 | 二輪用の駐車スペースあり。ただし駐車場自体が広くないため、休日は警備員の誘導が入るほど混雑する |
電話 | 0428-88-0411(道の駅)/0428-88-0026(のめこい湯) |
ミツキメモ | 峠を降りた直後の休憩にちょうどいい場所。混む日は駐車枠の端に寄せて、誘導の人の指示に素直に従うのが早い。 |
わたしならこのバイクで行く
わたしが選ぶならSuzuki GSX-8Rです。高速で距離を稼いで、盆地の農道でのんびりして、最後に柳沢峠のワインディング。この三段構えを一台でこなすなら、ハチがいちばん気持ちよく走れます。775ccの並列2気筒は中回転からトルクが乗るので、峠で無理に回さなくても勝手に前に出てくれる。国内仕様の80PSは、こういう「攻めない山道」で持て余さないちょうどよさがあります。
Harley-Davidson Low Rider STで行くのもぜんぜんアリで、その場合は高速が主役になります。ロウさんは左右のハードサドルバッグにお土産が丸ごと収まるので、ワイン買い放題ルートとしてはむしろ強い。ただ柳沢峠を降りる区間は、ハチのほうが素直に曲がってくれます。Honda Cross Cub 110のカブちゃんは、さすがに170kmの周回は荷が重い。カブちゃんで行くなら勝沼だけに絞って、下道でとことんのんびりする別プランにします。
もちろん、これはわたしの3台の話。みんなはそれぞれの愛車で、走りやすい組み方にアレンジして楽しんでください。

どの子を出すか前の晩に悩む時間、けっこう好きなんだよね。
装備・持ち物チェック
10月の甲府盆地は平均最高22.5℃、平均最低13.0℃。日中は快適でも、朝と夕方で体感が10℃近く動きます。しかも帰りに越える柳沢峠は標高1472m。盆地と同じ格好で峠に入ると確実に後悔するので、脱ぎ着で調整できる装備を組んでください。
- 薄手のミドルレイヤー(インナーダウンやフリース) — 盆地22℃・峠一桁台という温度差を、ジャケットの中で吸収するため
- ウインドプルーフの秋グローブ — 電熱を出すにはまだ早い時期。指先の冷えだけ止められれば十分
- ネックウォーマー — かさばらないわりに、峠の下りでいちばん効く一枚
- クリアシールドかクリアレンズ — 日の入りが17時台に早まる時期。柳沢峠の下りが薄暗くなる前提で用意する
- 保冷バッグと緩衝材 — このルート固有の必需品。ぶどうは房のまま持ち帰ると潰れるし、日中の車載は思ったより温度が上がる
- タオル — 石和でも、たばやまののめこい湯でも、有料レンタルを探す手間が省ける
- 現金 — 農園や小さな売店はキャッシュレス非対応のこともある。数千円は財布に入れておく
- 出発前の道路規制チェック — 大菩薩ラインは災害や工事で通行止めになることがある区間。山梨県の道路規制情報を朝いちで見てから出る
それと、これは装備というより段取りの話。ぶどうを買うタイミングは、できるだけ後ろに寄せてください。最初の農園で大量に積むと、そのあと温泉に入っている間ずっと駐車場で温められることになります。
まとめ
10月の甲州路は、ぶどう狩り・ワイナリー・温泉・ワインディングという、バラバラの楽しみが狭い範囲に固まっている贅沢なエリアです。八王子JCTから170kmの周回で全部拾えて、しかも紅葉のピーク前だから道もまだ落ち着いている。秋の初戦としては、かなり効率のいい一日だと思います。
あとは、行きたい農園に電話を一本入れるだけ。品種の状況を聞いておけば、当日の満足度がまるっきり変わります。予報が晴れに振れた朝、迷わず出発できる状態にしておきましょう。

準備ができたら、いってらっしゃい。峠は冷えるから、1枚多めにね!
よくある質問
山梨のぶどう狩りは10月でも間に合いますか?
間に合います。甲州は9月下旬〜10月中旬、マスカット・ベーリーAも10月中旬ごろまでが収穫期で、勝沼の農園は10月下旬ごろまで開園しているところがあります。ただし品種で時期がずれるため、事前に農園へ確認するのが確実です。
バイクでワイナリーに行っても楽しめますか?
楽しめます。試飲はできませんが、勝沼ぶどうの丘の展望とワインカーヴ見学(入場無料)、モンデ酒造の無料工場見学は飲まなくても成立します。買って持ち帰る前提で回るのがおすすめです。
10月の大菩薩ラインはどんな装備が必要ですか?
柳沢峠は標高1472mで、甲府盆地(平均最低13.0℃)より大幅に冷えます。薄手のミドルレイヤー、ウインドプルーフグローブ、ネックウォーマーがあると安心です。日没も早いのでクリアシールドも用意してください。
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ロウさん・ハチ・カブちゃん、3台と暮らす運営者の体験を、わたしの目線でお届けしてるよ!
執筆・編集: GARAGE 3 編集部
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