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· 約6分で読めますメンテナンスHonda Cross Cub 110

120/70ZR17の数字を全部読む。タイヤ表記の意味と、用途で選ぶ手順

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120/70ZR17の数字を全部読む。タイヤ表記の意味と、用途で選ぶ手順
Honda Cross Cub 110

この記事のバイク

Honda Cross Cub 110

目次
  1. 作業前チェック
  2. 作業手順
  3. よくある失敗と回避策
  4. 仕上げ・確認
  5. まとめ

この記事のポイント

タイヤの「120/70ZR17 M/C (58W)」は、総幅・扁平率・構造記号・リム径・荷重指数・速度記号の6要素に分解して読めます。構造記号はR=ラジアル、−=バイアス、B=バイアスベルテッド。純正より低い荷重指数と速度記号を選ばないことが、銘柄選びより先に効きます。

去年、ハチ(Suzuki GSX-8R)のタイヤを替えた直後のことです。いつもの峠に向かって、最初のコーナーに入った瞬間に「ん?」と滑る感じがして、思わずブレーキを握り直しました。原因は簡単で、新品タイヤの皮むきをせずに普段どおり走ったから。銘柄もサイズも間違っていなかったのに、初日でいちばんヒヤッとしたんです。

タイヤって、選ぶところと扱うところの両方に落とし穴があります。今回はその入口、サイドウォールに書いてある数字を全部読めるようにするところから整理します。読めるようになると、用品店のカタログが急に意味を持ち始めます。

作業前チェック

項目内容
難易度★☆☆(初心者OK。サイズを読むだけなら工具ゼロ)
所要時間15分(表記を読んで候補を絞るまで。組み替え作業は別)
費用目安タイヤ本体は原付二種クラスで1本5,800〜6,200円前後、ミドルのラジアルで1本21,500〜23,600円前後。交換工賃は別途(用品店価格帯)
必要工具読むだけなら不要。空気圧も見るなら米式(シュレーダー)対応のエアゲージ1本。実際の組み替えはタイヤレバー・ビードブレーカー・ホイールバランサーが必要
対応バイク全車種(メトリック表記のタイヤを履く車両)。インチ表記の旧車は読み方が別
ショップ依頼推奨度「読む・選ぶ」はDIYで十分。「組む」はショップ推奨。ビード出しとバランス取りは設備がないと安全に終わらない
ミツキ視点うちの3台は構造が全部違う。Harley-Davidson Low Rider ST(ロウさん)はバイアスベルテッド、ハチはラジアル、Honda Cross Cub 110(カブちゃん)はバイアス。同じ「タイヤ」でも読む記号が変わります

準備するものは、こんな感じです。

  • 今履いているタイヤのサイドウォールが見える明るさ(暗いガレージならライトを1本)
  • スマホのカメラ(刻印を撮っておくと用品店で楽)
  • 愛車の取扱説明書(純正指定サイズと指定空気圧の確認用)

作業手順

  1. 今履いているサイズをサイドウォールから読む: 車体の側面、ホイールとトレッドの間の壁の部分に、白または黒の刻印で並んでいます。前後で違うので両方読みます。
    ポイント: 取扱説明書より先に、実際に付いているタイヤを見ること。中古で買った車体は、前オーナーがサイズを変えていることがあります。
  2. 数字の並びを分解する: たとえば 120/70ZR17 M/C (58W) なら、120=タイヤ総幅(mm)、70=扁平率(幅に対する断面高さの%)、Z=最高速度270km/h超、R=ラジアル構造、17=リム径(インチ)、M/C=モーターサイクル用、58=荷重指数、W=速度記号です。
    ポイント: 構造記号がいちばん見落とされます。「R」ならラジアル、「−」ならバイアス、「B」ならバイアスベルテッド。ロウさんの110/90B19の「B」がこれです。
  3. 荷重指数と速度記号を確認する: 荷重指数は、規定の内圧でそのタイヤ1本が支えられる最大荷重を表す数値です。ブリヂストンの解説では、荷重指数71は内圧290kPaで345kgに耐える、と説明されています。速度記号はH=210km/h、V=240km/h、そして270km/hを超える場合は構造部分に「ZR」、荷重指数と速度記号の部分に括弧付きで「W」を使います。
    ポイント: 純正より低い荷重指数・速度記号のタイヤは選ばないこと。安く見えても、車体が想定している耐荷重と速度域を下回ります。
  4. チューブの要否とホイール形式を確認する: サイドウォールの「TL」はチューブレス、「TT」はチューブタイプの意味です。ロウさんとハチはどちらもチューブレスなので、TL指定のタイヤを選びます。
    ポイント: スポークホイールの車体はチューブが必要な場合が多いので、ホイールの形式とセットで確認します。ここを間違えると、買ってから組めません。
  5. 銘柄より先に「用途」を決める: 同じ120/70ZR17でも、狙いはまるで違います。長持ちとウェット性能を重視するツーリング系、グリップとコーナリングを重視するスポーツ系、直進安定と耐摩耗を重視するクルーザー系。カタログはこの軸で並んでいます。
    ポイント: 「いいタイヤ」ではなく「自分の走り方に合うタイヤ」を選ぶ。年間の走行距離と、雨の日に乗るかどうかを先に決めると一気に絞れます。
  6. 前後同時交換と、サイズ変更の可否を判断する: 前後で銘柄や世代を混ぜると、狙ったハンドリングになりません。基本は前後同時、同銘柄です。純正サイズから変更すると、メーター誤差・ハンドリング・車検にまで影響が出ます。
    ポイント: サイズを変えたいなら、まずショップに相談してから。カタログ上「入る」ことと「その車体に合う」ことは別です。
迷ったら、まず現物を見てみるといいかも。
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よくある失敗と回避策

  • 速度記号を落として安く上げる: 価格表だけ見て、純正より低い記号のタイヤを選んでしまう → 回避策: 純正の荷重指数・速度記号を紙にメモしてから店に行き、それ以上のものだけを候補にする
  • 減った後ろだけ替えて、前を残す: リアのほうが早く減るので、つい片方だけ替えたくなる → 回避策: 前後同時が基本。どうしても片方だけなら、残す側の残溝と製造年週を必ず確認してから決める
  • 交換直後に普段どおり走る: わたしがやった失敗です。新品は表面に離型剤が残っていて滑ります → 回避策: 最初の100〜200kmは急加速・急ブレーキ・急な寝かし込みを避ける。1本の峠を我慢するだけの話です

仕上げ・確認

選んで組んだあとにやることも、あわせて置いておきます。

  • 皮むき100〜200km: いちばん大事です。上の失敗談のとおり、ここを飛ばすと初日がいちばん危ない
  • 空気圧を指定値に合わせる: 指定空気圧は車種ごとに違います。取扱説明書かチェーンケース/スイングアームのラベルを見ること。参考までに、ホンダのレブル250は前後とも200kPa指定です
  • 新品でも製造年週を見る: 在庫が長かったタイヤは、走っていなくてもゴムが硬くなっています。刻印の読み方は残溝0.8mmと製造年週。バイクのタイヤ点検を10分で一周する手順に書きました
  • 交換時のODOをメモする: スマホのメモで十分。次に「そろそろかな」と思ったとき、走行距離で判断できるようになります
ミツキ

わたしは3台とも構造が違うから、用品店で毎回メモを見返してる。覚えようとしなくていいと思う、撮っておけば済むので。

まとめ

サイドウォールの数字は、幅・扁平率・構造・リム径・荷重指数・速度記号の6つに分解できます。ここまで読めるようになると、カタログの価格差が「何を買っているのか」に変わります。

今度ガレージに行ったら、まず自分のタイヤを1枚撮ってみてください。それだけで、次の交換の準備は半分終わっています。

よくある質問

「120/70ZR17」の数字はそれぞれ何を表していますか?

120がタイヤ総幅(mm)、70が扁平率(%)、Zが最高速度270km/h超、Rがラジアル構造、17がリム径(インチ)です。続く「M/C」はモーターサイクル用の意味で、括弧内の数字と英字が荷重指数と速度記号になります。

ラジアルとバイアスはどこで見分けますか?

サイズ表記の構造記号で分かります。「R」がラジアル、「−」がバイアス、「B」がバイアスベルテッドです。純正と違う構造のタイヤに変えるのは避けてください。

純正と違うサイズのタイヤを履いてもいいですか?

おすすめしません。メーター誤差やハンドリングの変化に加え、車検にも影響します。どうしても変えたい場合は、購入前にショップへ相談してください。

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執筆・編集: GARAGE 3 編集部

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