盗まれたバイクは1日約40台。9月と10月、バイクの秋は2つの全国運動から始まる
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Harley-Davidson Low Rider ST
目次
この記事のポイント
日本二輪車普及安全協会が、2026年9月11日から「第51回 二輪車安全運転推進運動」を、10月1日から「第3回 二輪車盗難防止強化運動」を実施します。二輪車の盗難被害は令和7年に1万4,552件(1日あたり約40台)で4年前の1.9倍に増え、今年の標語は「エンジンキーは抜きましたか?」です。
お盆が明けると、バイクの季節はいっきに秋へ向かいます。走るには最高の時期なんですが、カレンダーを見ていて別のことに気づきました。9月と10月、二輪車まわりで全国規模の運動が2つ続けて走ります。ひとつは第51回、もうひとつはまだ第3回。この回数の差に、いまバイクに起きていることがそのまま出ています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何が起きた | 日本二輪車普及安全協会が「第51回 二輪車安全運転推進運動」と「第3回 二輪車盗難防止強化運動」を実施 |
| 発売時期・実施時期 | 安全運転推進運動=2026年9月11日(金)〜9月30日(水)の20日間/盗難防止強化運動=2026年10月1日(木)〜10月31日(土)の31日間 |
| 対象モデル・エリア | 全国・二輪車ユーザー全般(排気量を問わない) |
| 価格帯 | 参加費用なし。関連する二輪車防犯登録は都道府県ごとに設定(東京都は1,080円) |
| 一次ソース | 一般社団法人 日本二輪車普及安全協会 |
| ミツキ視点 | 盗難防止のほうが「第3回」というのが引っかかる。つまりこの運動、必要になったのがごく最近ということ |
9月11日から:第51回 二輪車安全運転推進運動
まず9月。一般社団法人 日本二輪車普及安全協会が主催する「第51回 二輪車安全運転推進運動」が、9月11日(金)から9月30日(水)までの20日間おこなわれます。秋の全国交通安全運動と連携して全国で実施されるので、街頭での活動を見かける機会も増えるはずです。
今年のテーマとして挙がっているのは、ヘルメットの正しい着用方法の指導啓発と、プロテクター着用の推奨。あわせて、安全運転講習「Basic Riding Lesson」の開催、販売店での店頭個別安全運転指導、二輪車防犯登録への加入奨励、そして街頭点検指導活動(整備不良車・不正改造車の復元指導、自賠責保険の加入チェック、駐車マナーの啓発)が並びます。
第51回。半世紀続いている運動です。免許を取った年に街頭で声をかけられた記憶がある人も、たぶん少なくないと思います。

ヘルメットの「正しい着用方法」がわざわざテーマに入ってるの、けっこう重い。あご紐、指1本分まで締められてるか確認してみて。
10月1日から:第3回 二輪車盗難防止強化運動
10月に入ると、今度は「第3回 二輪車盗難防止強化運動」が10月1日(木)から10月31日(土)までの31日間。公益財団法人 全国防犯協会連合会が後援に入っています。
こちらは第3回。まだ3年目の、新しい運動です。なぜ新しいのかは、数字を並べるとすぐ分かります。
| 年 | 二輪車の盗難被害件数 |
|---|---|
| 令和3年(2021年) | 7,569件 |
| 令和7年(2025年) | 14,552件(前年比 +2,911件・25.0%増) |
4年で1.9倍。単純に365で割ると、1日あたり約40台のバイクが盗まれている計算になります。しかも直近1年だけで25%増えていて、増加のペースが落ちていません。運動が第3回で止まっているのではなく、必要になったのがつい最近だという話です。

え、1日40台? ちょっと待って、それ毎日どこかのガレージが空になってるってことじゃん…。
2026年の標語が「エンジンキーは抜きましたか?」である意味
今回の盗難防止強化運動、キャンペーン標語は「エンジンキーは抜きましたか?」です。
正直に言うと、最初にこれを読んだとき「さすがにみんな抜いてるでしょ」と思いました。でも考え直しました。1日40台という数字のなかに、鍵が刺さったままのバイクが混じっているから、この標語がわざわざ選ばれているはずなんです。
思い当たる場面はあります。コンビニで飲み物を1本買うだけの2分。道の駅でトイレに寄るだけの3分。給油してレシートを財布にしまう十数秒。降りない、離れない、すぐ戻る。そういう「すぐ」の積み重ねが、いちばん狙われやすい隙になります。高いロックを買うより先に、この習慣を直すほうが効く。標語が言っているのは、たぶんそういうことです。
もう少し踏み込むと、ロックの数え方も変えたほうがいいと思っています。ハンドルロックはロックのうちに入れない。純正のイモビライザーも「あるから安心」ではなく「持ち去りには効かない」と考える。車体だけで完結する鍵は、車体ごと持ち上げられたら意味がないからです。動かせない構造物に繋ぐ、いわゆる地球ロックまでやって、ようやく「かけた」と言える。
二輪車防犯登録、いまは有効期間15年になっている
9月の運動にも10月の運動にも共通して出てくるのが、二輪車防犯登録への加入です。かつて「グッドライダー・防犯登録」と呼ばれていたもので、いまの名称は二輪車防犯登録。盗まれたあとに、その車体が自分のものだと証明して戻ってくる確率を上げるための登録です。
調べていて知らなかったのが、有効期間です。以前は10年でしたが、令和4年1月1日以降の登録から15年に延びています。手数料は都道府県ごとに設定されていて、たとえば東京都は1,080円。販売店の店頭で手続きできます。
15年というのは、なかなかの長さです。わたしがバイクに乗り始めたのが8年前なので、それより長い。1,080円で15年なら、年72円。かけない理由を探すほうが難しい金額だと思います。

盗難対策って「盗まれない工夫」ばっかり考えがちだけど、防犯登録は「盗まれたあと」に効くやつ。手前と奥、両方いるんだよね。
3台ぶんのガレージで、わたしがやっていること
うちにはHarley-Davidson Low Rider ST(ロウさん)、Suzuki GSX-8R(ハチ)、Honda Cross Cub 110(カブちゃん)の3台がいます。台数が増えて分かったのは、守る手間は台数ぶんきっちり増えるということでした。
自宅では、いちばん外側にいる車体を優先してロックします。奥にある車体は、手前をどけないと出せないぶんだけ時間がかかるからです。カバーは面倒でも掛ける。車種が特定できないだけで、狙われる順番は後ろに下がります。
出先では、駐車場所そのものを気にするようになりました。以前月極バイク置き場を探して全長2,400mmのロウさんで実際に測ってみた話を書いたんですが、あのとき何度も言われたのが「人目があるかどうか」でした。寸法や料金と同じ列に、明るさと人通りを並べて見るようになったのは、あれ以来です。
逆に、うちがやれていないこともあります。GPSトラッカーは入れていません。ここは正直に書いておきます。3台ぶんとなると維持費が現実的でなくて、いまは「持ち去られない工夫」側に寄せている、というのが現状です。
秋の入口でやっておくこと
9月と10月、2つの運動が続けて走ります。参加申し込みが必要なものではないので、こちらでやれることは限られています。それでも、この秋の入口でやっておく価値があるのは3つだと思っています。ヘルメットのあご紐を締め直すこと。防犯登録が入っているか、書類を引っ張り出して確かめること。そして、コンビニの2分でも鍵を抜くこと。
どれもお金がかからないし、5分で終わります。わたしは今週末、ガレージの書類箱をひっくり返して防犯登録の控えを探すところから始めます。3台ぶん、ちゃんと揃っているといいんですが。
もっと知りたい人へ
- 日本二輪車普及安全協会:二輪車盗難防止強化運動 — 運動の実施内容と期間
- 日本二輪車普及安全協会:二輪車防犯登録 — 登録の手続き・手数料・有効期間
- 日本二輪車普及安全協会:安全運転推進活動 — 二輪車安全運転推進運動のページ
- 日本二輪車普及安全協会:Basic Riding Lesson — 安全運転講習の開催情報
- 公益財団法人 全国防犯協会連合会 — 盗難防止強化運動の後援団体
よくある質問
二輪車安全運転推進運動と盗難防止強化運動はいつ実施されますか?
第51回 二輪車安全運転推進運動は2026年9月11日から9月30日までの20日間、第3回 二輪車盗難防止強化運動は10月1日から10月31日までの31日間です。
二輪車の盗難被害はどれくらい増えていますか?
令和3年の7,569件に対し、令和7年は1万4,552件(前年比2,911件・25.0%増)で、4年で約1.9倍に増えています。1日あたり約40台の計算です。
二輪車防犯登録の有効期間と費用は?
令和4年1月1日以降の登録は有効期間が15年です。手数料は都道府県ごとに設定されており、東京都は1,080円。販売店の店頭で手続きできます。
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