日本ではもう買える99万7700円。NC750Xの2027年モデルが欧州で発表
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目次
この記事のポイント
ホンダが欧州で発表したNC750Xの2027年モデルは、新色2色とバイオ樹脂の採用が中心です。デュアルディスクや5インチTFTは日本仕様が2025年2月から搭載済みで、価格も英国7,599ポンドに対し日本は99万7700円。残る違いは新色の有無だけでした。
7,599ポンド。ホンダが欧州で発表した「NC750X」2027年モデルの価格です。日本円にすると約164万円。ミドルクラスのアドベンチャーツアラーとして、まあこんなものかな、という数字に見えます。
ところが同じNC750Xが、日本のホンダドリームには99万7700円で並んでいます。国内メディアのコメント欄で「日本に導入されるなら欲しい」という声を見かけたんですが、答えはもう出ていて、去年の2月から普通に買えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何が起きた | ホンダが欧州で「NC750X」の2027年モデルを発表。新色2色の追加とバイオ樹脂の採用が主な内容 |
| 発売時期・実施時期 | 欧州は2027年モデルとして発表済み。日本仕様は2025年2月10日から発売中 |
| 対象モデル・エリア | 欧州仕様のNC750X/NC750X DCT(この2027年モデルの日本導入は未発表) |
| 価格帯 | 英国 7,599ポンド〜(DCTは8,399ポンド)/日本仕様 99万7700円〜(DCTは106万9200円・いずれも税込) |
| 一次ソース | 本田技研工業 NC750X 公式ページ/Honda UK NC750X |
| ミツキ視点 | 「日本に来てほしい」と言われている装備、日本仕様にはもう付いています。残っている差は色だけ |
2027年モデルで変わったのは、ほぼ色と素材
欧州で発表された2027年モデルの中身を先に整理しておきます。追加されたのは新色2色で、グリントウェーブブルーメタリックとマットディープマッドグレー。従来のアースブラックとアースカーキは継続です。なお、このうちマットディープマッドグレーは日本仕様にすでにある色なので、日本から見て本当に新しいのはグリントウェーブブルーメタリックの1色だけ、ということになります。
もう一つが素材で、ホンダとしては初めて着色したDurabio(デュラビオ)というバイオ由来の樹脂を採用しました。使われているのは6部品。リサイクルのプラスチック・ゴム・樹脂と合わせて、外装まわりの34%が持続可能な素材になったとしています。
価格は英国でNC750Xが7,599ポンド、DCT仕様が8,399ポンド。エンジンやフレームの変更はアナウンスされておらず、位置づけとしてはイヤーモデルの更新です。なお国内では「7,599ユーロ」と紹介した記事と「7,599ポンド」と紹介した記事があり、英国市場の価格として報じられているのはポンド建てのほうです。ユーロとポンドで換算額が20万円以上変わってしまうので、値段の話をするときは通貨から見たほうがよさそうです。
日本仕様は、2025年2月からもうこの形
海外発の記事だけを読んでいると抜け落ちるのが、ここです。国内メディアでは「フロントブレーキがデュアルディスクになった」「5インチの液晶メーターが付いた」といった点が2027年モデルの見どころとして紹介されていました。でも日本仕様のNC750Xは、2025年2月10日に発売されたモデルでその両方をすでに済ませています。
欧州の発表を見て「日本にも来てほしい」と思う流れ自体はよくあることで、ホンダCB1000GTのときはまさにそれでした。ただ、今回は順番が逆です。
デュアルディスク化、フロントマスクとフェアリングの刷新、5インチフルカラーTFTとHonda RoadSyncによるスマホ連携。いま日本で買えるNC750Xは、装備の中身でいえば欧州の2027年モデルとほぼ同じところに立っています。
違うのは色です。日本仕様のカラーはマットディープマッドグレー、ファイティングレッド(DCTのみ)、エコブラックR(DCTのみ)の3色。欧州の新色2色のうちマットディープマッドグレーは日本にもありますが、グリントウェーブブルーメタリックのほうは設定されていません。国内の反響で「ブルーメタリックがとくにかっこいい」という声が挙がっていたのは、たぶんそういうことです。手が届かない色がいちばん光って見える。

「海外の新型が羨ましい」って読み方をしそうになったけど、装備表を並べたら日本のほうが先に来てた。羨ましがる前に諸元表、大事だね。
日本仕様のスペックを読む
| 項目 | NC750X(日本仕様・2025年モデル) |
|---|---|
| 車名・型式 | ホンダ・8BL-RH23 |
| エンジン | 水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒・745cm³ |
| 最高出力 | 43kW[58PS]/6,750rpm |
| 最大トルク | 69N・m[7.0kgf・m]/4,750rpm |
| 車両重量 | 216kg(DCTは226kg) |
| 全長×全幅×全高 | 2,210×845×1,330mm |
| シート高 | 800mm |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 燃料消費率 | WMTCモード値 26.5km/L(クラス3-2・1名乗車時) |
| ラゲッジボックス | 23L |
| 価格(税込) | 99万7700円/DCT 106万9200円 |
58PSという数字だけ見ると、大型としては控えめです。うちのSuzuki GSX-8R(ハチ)が80PSで車両重量205kgなので、出力は下、重さは11kg上。峠で回して遊ぶ方向のバイクではありません。
ただ、最大トルクの69N・mが4,750rpmで出ます。街中と高速の巡航で使う回転域に山を置いた設計で、ここがNC750Xの性格そのものです。WMTCモード値26.5km/Lに14Lのタンクなら、計算上は370km前後。給油の回数が減るのは、長距離だと想像以上に効きます。
それと23Lの荷室。タンクに見える場所が丸ごと収納で、燃料タンクはシートの下にあります。ここは注意点も一緒に覚えておくのがよくて、ホンダの公式ページには「ヘルメットの形状・大きさによっては入らない場合があります」とはっきり書いてあります。ヘルメットが入る前提で選ぶなら、自分のヘルメットを持って店に行くのがいちばん早いです。
「1台で全部」を、わたしは一度あきらめている
2021年から2024年まで、わたしはKawasaki W800の1台で通勤も長距離もこなそうとしていました。結果は、街乗りの取り回しと長距離の疲労、その両方に不満が溜まって終わりです。そこから「1台で全部やらなくていい」に考えが変わって、いまの3台に散らばりました。
NC750Xは、同じ問題に真逆の答えを出したバイクだと思っています。荷室23Lで通勤の荷物を放り込めて、DCTならクラッチ操作から解放されて、370km走れて、シート高800mm。1台に全部を寄せるために、尖ったところを削ってある。
わたしが3台に分けた理由と、NC750Xが1台に寄せた理由は、たぶん同じところを見ています。出した答えが逆なだけで。

3台持ちのわたしが言うのもなんだけど、置き場も維持費も1台のほうが絶対ラク。そこを引き受けたうえで不満が出ないように作ってあるのが、このバイクの偉いところ。
向いている人、向いていない人
ここまでの数字を、買う・買わないの話に落とし込んでおきます。
- 向いている: 通勤と週末のツーリングを1台でやりたい人/給油と荷物の手間を減らしたい人/クラッチ操作の負担を減らしたい人(DCT)/シート高800mmで足つきの見通しを立てたい人
- 向いていない: エンジンを回して遊びたい人/マグネット式のタンクバッグを使いたい人(タンクに見える場所が荷室なので、前提から外れます)/グリントウェーブブルーメタリックが本命の人(日本には来ていません)
まとめ
「日本に導入されるなら欲しい」の答えは、もう店頭にあります。装備は欧州の2027年モデルとほぼ同じで、価格は99万7700円。残っている差は色だけです。
わたしはロングをHarley-Davidson Low Rider ST(ロウさん)に任せているので買い替えの候補ではないんですが、23Lの荷室に自分のフルフェイスが入るかどうかだけは、ドリームに寄ったときに持ち込んで試してみます。数字より、その1点で決まる人が多いバイクだと思うので。
もっと知りたい人へ
- 本田技研工業:NC750X 公式ページ — 日本仕様の価格・カラー・主要諸元
- Honda UK:NC750X — 欧州仕様の装備と新色の見え方
- Honda:Honda Dream 販売店検索 — 実車と荷室を確かめられる店を探す
- Honda:試乗車検索 — 試乗できる店舗を車種から絞る
よくある質問
NC750Xの2027年モデルは日本でも買えますか?
2027年モデルの発表は欧州向けです。日本ではデュアルディスクや5インチTFTを備えた2025年モデルが販売中で、価格は99万7700円(DCTは106万9200円・税込)です。
23Lの荷室にフルフェイスヘルメットは入りますか?
ホンダ公式は「ヘルメットの形状・大きさによっては入らない場合があります」と記載しています。自分のヘルメットを店頭に持ち込んで確かめるのが確実です。
欧州で追加された新色は日本でも選べますか?
日本仕様のカラーはマットディープマッドグレー、ファイティングレッド(DCT)、エコブラックR(DCT)の3色です。グリントウェーブブルーメタリックは日本には設定されていません。
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